無題ドキュメント
Q・紀州よさこいも、もう13年目になりますが、これまでの苦労やピンチだったお話を聞かせてください。
A・40歳のとき、「踊りを通じて、踊る人も見る人も楽しめるようにしたい。」と、仲間三人でやろうと話し合ったんです。
ちょうど和歌山が、いろいろな事件のせいでグレーな時期でした。
新聞で、広告したら、チームの説明会に各地から30人もきてくれました。
計画が進み、管轄の警察署に企画書を持って行ったら、許可がなかなか下りずにすごく困りました。ところが、北海道の「南中ソーラン」を知っている署長
が、「あれは青年の健全育成のためにすごく効果がある」と言ってくれて、ぎりぎりで奇跡的に許可がとれました。
祭りの前日、「本当に観客くるんやろか」と心配でしたが、蓋を開けてみたら1500人の踊り手と15万人の観客が集まったんです。本当に奇跡のようでした。
子供たちが、進学や就職で他県に出て行っていても、よさこいの祭りの時には必ずふるさとに帰ってくるというのが続けばいいなと思います。
■ 西平社長は、地域活動にチャレンジし、平成26年には谷垣法務大臣から、内閣府主催の「女性のチャレンジ賞」で表彰されました。
刑務所や少年院から出所した
人に、雇用を与える活動も始めて、各方面から感謝されています。
「西平社長は美人で、お嬢様育ち?」 と思われる人もいるかもしれませんが、なんと「実は私、高校を三ヶ月で中退して、やんちゃしていたことがあるのよ」と笑って話してくれました。
だからこそ、 若い人たちへの 次の言葉に重
みが感じらま す。
『やればなんでも出来る。と思うことです。
解決するべき問題に対して、絶対、やってみせる。という覚悟と信念が必要です。
それさえあれば、賛同してくれる人が、必ず集まってくるものです。』
たった二日間のよさこいの祭りのために、踊り手たちは一年間
も練習して頑張ります。この祭りのおかげで、チームの心がひとつ
になり、手伝っている人や、運営の人、見ている人たちと、和歌山
にどれだけの元気とコミュニケーションの波を起こしたことでしょうか。