無題ドキュメント

Q・これまで、一番苦労したことはなんですか?

A・美容の仕事は離職率がめちゃめちゃ高いんです。  初めて店を開始した頃は、スタッフが定着しなくて、「なぜ?何が原因?経営に哲学がないのでは?」と悩みました。  初めの頃は、なんでオレだけこんな目にあうんだ。  もう辞めようかと何遍も思いました。  でも、今だから言えるんですが、苦労だらけの「イバラの道」でも、一生懸命やっていれば、ふり返ったときに、それが「薔薇の道」になっているってことがあるんです。

Q・社長の信念のひとつである「沸点 100℃を横に広げろ」の意味をおしえて下さい。

A・よくぞ、きいてくれました(笑)水には「氷」「水」「水蒸気」の三態がありますね。  人にも同じことが言えるんです。氷のような冷たい人は人に合わせられません。  水のような人は、正しいけれど理性的すぎて、人がなかなかついてこないですね。  それらに比べて、蒸気のような情熱的で熱い人は、地上から離れることが出来ます。  つまり、違う角度から見ることが出来、その結果、変わったアイデアも出てきやすいんです。だから、沸点100℃の人をめざしましょう。

Q・社員教育はどのようにされていますか?

A・新入社員は全社員が応援して育てていますが、なんといっても店長がカギですね。  月に1回、店長たちを集めて会議というか、社長塾というか、食べながら、飲みながらいろんな話をして、悩みを聞いたりもします。  うちは全然トップダウン方式ではありません。  私は問題にぶつかったり、困った時、社員に全部さらけ出してます。  変なプライドを捨てて、それを見せて行くんです。  そうすれば、店長たち自身が議論して答えを見つけてくれます。

取材すればするほど、社長からはすっごく面白くて興味深い話が次々と出て来て、説明するのにとても紙面が足りません。会社の目標、スローガン一つ見ても「親切日本一」「ダサイのは嫌!」「めざせ、おじいちゃん経営」等。とても熱い社長でした。